シン・アスカ | うおぉぉぉっ!! 逃がさないと言ったろ! |
キラ・ヤマト | くっ! |
シン | あんたがステラを殺した!とめようとしたのにっ! |
キラ | うっ! |
アーサー・トライン | 急げ!潜られたら終わりだ! てぇ!! |
アスラン・ザラ | あぁ! |
マリュー・ラミアス | う! |
アーノルド・ノイマン&カガリ・ユラ・アスハ | あ! |
キラ | あ! |
シン | うおぉぉぉっっ!! |
キラ | うっ! |
シン | てやあぁぁっっ!! |
キラ | ぁぁ… |
アスラン | あ、ああ… |
ルナマリア・ホーク | シン… |
シン | ふふ、はっはっはっは、やった、ステラ、やっとこれで、あっはっは… |
アスラン | あぁ…キラぁぁっっ!! |
ダリダ・ローラパ・チャンドラ二世 | 右尾翼大破、第一エンジン損傷!主翼にもダメージを受けています! |
ノイマン | 出力低下、スリム水平不能! |
マリュー | 左舷注水!艦の姿勢を維持して!第一エンジンは切り離して!爆破します! |
ミリアリア・ハウ&チャンドラ二世&ノイマン | え? |
マリュー | 撃沈したと思わせるのよ。急いで! |
カガリ | く…キラ!キラぁぁっ! |
シン | ふふ、ははは… |
アーサー | ぁぁ… |
ルナマリア | ぁ… |
アスラン | ぁぁ… |
シン | あ! |
タリア・グラディス | あ! |
アーサー | おお! |
アスラン | ぁぁ… |
シン | ふん。 |
アスラン | アークエンジェル…キラ…そんな…馬鹿なっ! |
OP(僕たちの行方) |
ザフト兵 | 駄目だ。海中はまだ荒れていてソナーは使えない。仕留めたにしては浮遊物が少ない。逃げられたか。モートン隊は範囲を広げて探索しろ。僅かな兆候も見逃すなよ。 |
タリア | はぁ…。 |
ミネルバクルーA | よぉやったな! |
ミネルバクルーB | すごいじゃないか! |
ヴィーノ・デュプレ | シン!ほんとにすごいよシン! |
シン | いや〜そんな。 |
ミネルバクルーC | ほんとにやったのか?あのフリーダムを。 |
シン | ええ、まあ。 |
ルナマリア | シン!すごかった!あんな戦い方。びっくりしちゃったわよ。 |
シン | そう? |
ルナマリア | ぁ… |
レイ・ザ・バレル | よくやったな、シン。見事だった。 |
シン | ありがとう。レイのおかげだ。 |
レイ | やり遂げたのはお前だ。 |
ヨウラン・ケント | ああ、そりゃもう絶対勲章もんだよ! |
ミネルバクルーD | ほんと無敵だぜ。 |
ルナマリア | ぁ… |
アスラン | … |
シン | 仇は取りましたよ。 |
レイ | … |
シン | 貴方のもね。 |
アスラン | くっ! |
シン | 何するんですか! |
ルナマリア | アスラン!シン! |
アスラン | キラは…お前を殺そうとはしていなかった!いつだってあいつはそんなこと! |
シン | … |
アスラン | それをお前は!何が仇だ! |
ヴィーノ | シン! |
ルナマリア | アスラン! |
シン | 何わけ分かんないこと言ってんです?やめてくださいよ。 |
アスラン | あいつを討てたのがそんなに嬉しいか?得意か!何故あいつが… |
シン | 嬉しかったら悪いんですか? |
アスラン | … |
シン | 強敵をやっと倒せて喜んじゃいけないんですか!? |
アスラン | くっ… |
シン | じゃあどうしろっていうんです?泣いて悲しめってんですか?祈れってんですか? |
アスラン | ぅ… |
シン | それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!あんたは! |
アスラン | シン! |
シン | うっ!こんのー! |
ルナマリア | アスラン! |
ヴィーノ | 駄目です! |
ヨウラン | こらこらよせって! |
レイ | やめてくださいアスラン! |
アスラン | … |
レイ | アスラン、シンの態度に問題のあったことは認めまが、いかに上官と言えど今の叱責は理不尽と私も思います。 |
アスラン | く… |
レイ | アークエンジェルとフリーダムを討てと言うのは本国からの命令です。シンはそれを見事に果たした。賞賛されても叱責されることではありません。 |
アスラン | 五月蝿い! |
ルナマリア | アスラン! |
アスラン | あいつに…討たれなきゃならないわけなどない! |
シン | はぁ!? |
アスラン | キラもアークエンジェルも敵じゃないんだ! |
シン | 何言ってんですか!あれは… |
レイ | 敵です。 |
アスラン | ! |
レイ | あちらの思惑は知りませんが本国がそうと定めたのなら敵です。 |
アスラン | レイ! |
レイ | 我々はザフトですから。 |
アスラン | ぁ… |
レイ | 何が敵であるかそうでないかなど陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです。御存じでしょ?そこに絶対はない。 |
アスラン | … |
レイ | 我々はザフトであり議長と最高評議会に従うものなのですから。それが定めた敵は敵です。 |
アスラン | お前! |
レイ | 貴方の言っていることは、個人的な感傷だ。正直困ります。 |
アスラン | く… |
ルナマリア&ヴィーノ | ぁぁ… |
シン | … |
アスラン | チッ! |
ルナマリア | アスラン! |
ジブラルタル基地のアナウンスA | F73の魚雷キャニスターはデグチャレフの第五棟ビートハッチへ。 |
ジブラルタル基地のアナウンスB | ビーデム、カムチャッカからの補給パーツは10分後に到着する。 |
ジブラルタル基地のアナウンスC | 修復データベース更新情報。バビのハイドロリデューサーはグフとの互換性が確認された。 |
イザーク・ジュール | ええい! |
ザフト将官A | しかしロゴスを討つと言っても具体的には何をするつもりなんでしょうかねえ?議長は。 |
ザフト将官B | 名を挙げた企業製品の不買運動かな? |
ザフト将官A | あっはっは… |
イザーク | 笑い事ではないわ! |
ザフト将官A&B | ぁ? |
イザーク | 実際大変なことだぞ!これは!ただ連合と戦うより遙かに! |
ディアッカ・エルスマン | イザーク…。 |
イザーク | 少しは自分でも考えろ!その頭はただの飾りか!ふん! |
ディアッカ | お前の頭は今に爆発するぜ? |
イザーク | 五月蝿い! |
ギルバート・デュランダル | 私だって名を挙げた方々に軍を送るような馬鹿な真似をするつもりはありません。ロゴスを討つというのはそういうことではない。ただ、彼等の創るこの歪んだ戦争のシステムは、今度こそもう本当に終わりにしたい。 |
地球軍兵士A | くっそー! |
地球軍兵士B | 騙されてるのはお前達だぞ!コーディネイターの奴等に! |
地球軍兵士A | うわ! |
デュランダル | コーディネイターは間違った危険な存在と、解り合えぬ化け物と、何故あなた方は思うのです?そもそもいつ?誰がそう言い出したのです?私から見ればこんなことを平然と出来るロゴスの方がよほど化け物だ。それもこれもただ我々と戦い続けるためだけにやっている。己の身に危険が迫れば人は皆戦います。それは本能です。だから彼等は討つ。そして討ち返させる。私達の歴史はそんな悲しい繰り返しだ。戦争が終われば兵器は要らない。今あるものを壊さなければ新しいビルは造れない。畑を吹き飛ばさなければ飢えて苦しむ人々に食料を買わせることが出来ない。平和な世界では儲からないから、牛耳れないからと、彼等は常に我々を戦わせようとするのです。こんなことは本当にもう終わりにしましょう。我々は殺し合いたいわけではない!こんな大量の兵器など持たずとも人は生きていけます。戦い続けなくとも生きていけるはずです!歩み寄り話し合い、今度こそ彼等の創った戦う世界から共に抜け出そうではありませんか! |
暴徒A | ロード・ジブリール! |
暴徒B | ブルーコスモスの親玉だ!引きずり出せ! |
ロード・ジブリール | うぅぅ… |
ルクス・コーラー | ジブリール! |
ブルーノ・アズラエル | 助けてくれ!暴徒が屋敷にまで… |
コーラー | ジブリール!何とかしろ!うわぁ! |
ジブリール | こんな…こんな馬鹿なことが!くっそー!デュランダルめ! |
アイキャッチ(ラクス&キラ、晴れた空) |
キラ | ぅぅ… |
カガリ | ぁ… |
キラ | ぅぅ… |
カガリ | 大丈夫かよおい。 |
キラ | うん、ごめん。はぁ… |
カガリ | でも良かった。傷もそう酷くはないって先生そう言ってたぞ。 |
キラ | でも、フリーダムが… |
カガリ | ぇ… |
キラ | あれを墜とされちゃったら僕は… |
カガリ | 何言ってんだキラ、今はそんなこといいから… |
ネオ・ロアノーク | インパルスにやられたって? |
キラ&カガリ&ミリアリア | え? |
ネオ | ざまみろ。ふん。 |
キラ | ぁ… |
ネオ | 真っ直ぐで勝ち気そうな小僧だぜ、インパルスのパイロットは。どんどん腕を上げてる。 |
キラ | 会ったことあるんですか? |
ネオ | ああ。一度な。しかしこの艦(ふね)は何をやってんだ?この間は俺達と戦ったくせに。今度はザフトが…敵かよ。 |
マリュー | そうね。 大丈夫なの?キラ君。 |
キラ | ぁ、はい、もう。 |
マリュー | そう、良かったわ。アークエンジェルもだいぶ酷い状態だけど見つからないように上手くルートを選べばなんとかオーブまで辿り着けるでしょう。 |
キラ | はい。 |
カガリ | あ、ほら食べろってお前も。 |
キラ | え、ぁぁ… |
ネオ | オーブの艦(ふね)なのか? |
ミリアリア&マリュー&キラ&カガリ | ぁ… |
ネオ | やっぱりこいつは。 |
マリュー | んー、どうなのかしらね。 |
ネオ | じゃあそこでどうするんだ?俺は。 ムウ・ラ・フラガってのは… |
マリュー | ぇ? |
ネオ | あんたの何なんだ? |
マリュー | ぁ… |
ミリアリア&キラ&カガリ | ぁ… |
マリュー | 戦友よ。かけがえのない。でも、もういないわ。 |
ネオ | … |
キラ | … |
ミリアリア&カガリ | … |
デュランダル | ああ分かった。それでいい。今後もそうした申し入れは基本的にはどんどん受けてくれたまえ。 |
クリスタ・オーベルク | でも何もこんな時に。議長が御自身で地球へ降りられなくとも。指示はここからでも十分お出しになれますわ。 |
デュランダル | そういう問題ではないよ。旗だけ振ってあとは後ろに隠れているような奴に、人は誰も付いては来ないだろ? |
ミーア・キャンベル | はぁ… |
デュランダル | ジブリール氏の行方もまだ判らんのだ。 |
ミーア | ん? |
デュランダル | しかし凄いものだね、人々の力は。恐ろしくもあるよ。こちらが手をつかねているうちに、こんなことにまでなってしまうとは。 |
クリスタ | ええ、でも議長のお言葉に皆奮起しているのですわ。本当に戦争のない世界に出来るならと。 |
デュランダル | 出来るさ。皆がそう望めば。では後を頼むよ。 |
最高評議会員達 | はい! |
デュランダル | (ウィラード隊からの報告。アークエンジェルの撃沈は未だ確認できぬものの、フリーダム撃破は間違いなし。これでチェックメイトか? いや、油断は出来ぬな。白のクィーンは強敵だ。) クラーゼクに連絡を取っておいてくれ。 |
ザフト将官 | は。 |
デュランダル | 例のシャトル強奪犯の件はどうなっているのかと。 |
ミーア | ぁ… |
ザフト将官 | は。 |
ミーア | え? |
ジブラルタル基地管制 | こちらジブラルタルポートコントロール。LHM-BB01、ミネルバの到着を歓迎する。 |
アーサー | おお! |
ジブラルタル基地管制 | これより貴艦を二番プラットホームに誘導する。ビーコン確認をどうぞ。 |
マリク・ヤードバーズ | こちらミネルバ。了解。ビーコンを確認する。 |
アーサー | いや凄いですね〜。付近の全軍に集結命令が出ているのは知っていましたが、こうして見ると壮観です。あ? |
タリア | はぁ…。剣を取らせるには何よりその大義が重要である。 |
アーサー | ええ。 |
タリア | 誰だったか忘れたけど、指揮官講習の教官が言ってた言葉よ。ま、当たり前のことね。 |
アーサー | ああ、はぁ…。 |
タリア | 討つべき敵とその理由が納得出来なきゃ、誰も戦えないもの。今私達にははっきりとそれが示された。/td> |
アーサー | ぁぁ、はぁ…。 |
タリア | 有り難いことかしら?軍人としては。 |
アーサー | はいー…。 |
メイリン・ホーク | これより本艦はジブラルタルへの入港シークエンスを開始します。 |
ルナマリア | あ。 |
メイリン | 各艦員は所定の部署に就いてください。繰り返します… |
シン | ジブラルタル入って次はどうすんのかな?俺達。 |
レイ | さあな。だが先日の議長の言葉に沿った形での作戦が展開されることは確かだ。 |
シン | んー。 |
ルナマリア | ロゴスを討つなんて。議長御自身だって難しいって仰ってたのに。 |
レイ | でも、どうしてもやらねばと思われたのだろう。あの悲惨な状況を見られて。 |
シン | うん。 |
レイ | シンは気が乗らないか?対ロゴスは。 |
シン | いや、そんなこと… 議長の言葉聞いて俺凄く感動したよ。難しいって言ってたのに、議長やるんだ。諦めないんだって。それが本当に戦争を終わらせる唯一の方法だから。 |
ルナマリア | ぁ… |
シン | だったら俺だってどんな敵とでも戦ってやるさ! |
ルナマリア | … |
アーサー | 入港完了。保安要員及び整備班、船務A班は直ちに所定の作業を開始せよ。 |
メイリン | 艦長。 |
タリア | ん? |
メイリン | 基地指令からシン・アスカとアスラン・ザラに出頭命令です。 |
タリア | え? |
ハロ | ハロハロ!Are you O.K.?Yeah! |
ミーア | あははふふふ。 |
デュランダル | さてと。(これが最後のカードとなるか否か) |
ザフト将官 | 失礼します! |
ミーア | ん? |
ザフト将官 | シン・アスカ、アスラン・ザラを連れて参りました。 |
デュランダル | うん。 |
ミーア | あー! |
アスラン | お久しぶりです議長。 |
シン | 先日のメッセージ、感動しました。 |
デュランダル | いやありがとう。私も君達の活躍を聞いているよ。いろいろあったがよく頑張ってくれた。 |
アスラン | ありがとうございます。 |
ミーア | アスラーン! |
アスラン | ぁ… |
ミーア | お元気でした? |
アスラン | ぁぁ… |
ミーア | 会いたかったですわ。 |
アスラン | ぅぅ…お久しぶりですラクス。 |
デュランダル | さて、もう知っていることと思うが、事態を見かねて遂に私はとんでもないことを始めてしまってね。 |
シン | いえ!とんでもないなんてそんな… |
デュランダル | また話したいこともいろいろあるが、まずは見てくれたまえ。もう先ほどから目もそちらにばかり行ってしまっているだろう? |
シン&アスラン | あ! |
シン | ぁぁ… |
アスラン | ぁぁ… |
デュランダル | ZGMF-X42S、デスティニー。ZGMF-X666S、レジェンド。どちらも従来のものを遙かに上回る性能を持った最新鋭の機体だ。詳細は後ほど見てもらうが、おそらくはこれがこれからの戦いの主役になるだろう。 |
シン | ああ… |
アスラン | 議長それは… |
デュランダル | 君達の新しい機体だよ。 |
アスラン | ぅ… |
シン | ええ!?俺の新しい!? |
デュランダル | うん。 |
シン | ぁぁ… |
アスラン | ぅ… |
ED(I Wanna Go To Place...) |
-+-次回予告-+- 戦えと、では夢のために戦えと示される力。 だがそれは何を叶え、何を奪ってゆく。 真実ばかりではなく、また偽りだけでもない迷路の中。 ただ一筋選び取った道は。 次回、機動戦士ガンダムSEED DESTINY、「アスラン脱走」 嵐の海へ、飛び立て!グフ! |