ステラ・ルーシェ | うふふ、あはは…… |
アスラン・ザラ | んんーん??? |
ミーア・キャンベル | うーん… |
アスラン | ううわぁぁ!!うわぁ! |
ミーア | んん? |
ルナマリア・ホーク | おはようございます、隊長。 |
アスラン | うッ!! |
ルナマリア | お目覚めでいらっしゃいますか?よろしければダイニングにご一緒にと思いまして。 |
アスラン | ぁぁあーあー、ぇっと…えぇ?ぁ… |
ルナマリア | 隊長? |
アスラン | あ…ああ! |
ミーア | んー! |
アスラン | え?ぁあこら… |
ルナマリア | ぁ… |
ミーア | ありがとう。でもどうぞお先にいらしてくださいな。アスランは後からわたくしと参りますわ。 |
アスラン | ぁぁ… |
ルナマリア | え…あぁの…ぇ…ぁはい………… |
ミーア | うーんふふ。 |
アスラン | どういうつもりだ! |
ミーア | え?だってあの子… |
アスラン | あの子じゃない!一体どうして!いつ!何でこの部屋に… |
ミーア | うふふ、お部屋に行くって約束してたのに寝ちゃったみたいってフロントに行って… |
アスラン | はぁ? |
ミーア | そしたらほんとに寝ちゃってるしぃ。 |
アスラン | あー、だから何でこんなことするんだ!君は! |
ミーア | え?だって久しぶりに婚約者に会ったら普通は… |
アスラン | ラクスは、そんなことはしない! |
ミーア | え? |
アスラン | … |
ミーア | しないの?何で? |
アスラン | … |
OP(PRIDE) |
シン・アスカ | え?議長もう発たれたの? |
ハイネ・ヴェステンフルス | ん? |
ルナマリア | ええ。お忙しい方だもの。昨日ああしてお話しできたのが不思議なくらいでしょ、ほんと。 |
シン | あ、まあ… |
ルナマリア | シンはいいわよねー。昨日はあーんなお褒めの言葉まで頂いて今日はオフだし。ルンルンだわよねー。 |
シン | …どうしたの? |
ルナマリア | 別に。 |
ハイネ | お前達、昨日のミネルバのひよっ子だろ?もう一人のフェイスの奴はどうした? |
シン | ん? |
ルナマリア | 失礼いたしました、おはようございます。 |
シン | あッ…え… |
ハイネ | ふふ。 |
ルナマリア | 隊長はまだお部屋だと… |
ミーア | …そしたらその兵隊さん… |
ルナマリア | あ… |
ミーア | 顔真っ赤にしてね、ありがとうございまーすってすんごくおっきな声で、うふふ。 |
シン | あ… |
ハイネ | なるほどね。分かった分かった、サンキュウ。 おはようございます、ラクス様。 |
アスラン | あ!ふん! |
ミーア | ぁ… あーら、おはようございます。 |
ハイネ | 昨日はお疲れ様でした。基地の兵士達もたいそう喜んでおりましたね。これでまた士気も上がることでしょう。 |
ミーア | ハイネさんも楽しんでいただけましたか? |
ハイネ | はい、それはもう。昨日はゴタゴタしててまともに挨拶も出来なかったな。 |
アスラン | あ… |
ハイネ | 特務隊、ハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしくな、アスラン。 |
アスラン | こちらこそ。アスラン・ザラです。 |
ハイネ | 知ってるよ、有名人。 |
アスラン | ん? |
ルナマリア&シン | ぁぁ… |
ハイネ | 復隊したって聞いたのは最近だけどな。前はクルーゼ隊にいたんだろ? |
アスラン | ぁはい。 |
ハイネ | 俺は大戦の時はホーキンス隊でね。ヤキン・ドゥーエでは擦れ違ったかな? |
アスラン | (ぁぁ…) |
キングT@KED@ | ラクス様。ラクス様には今日の打ち合わせが御座いますので申し訳ありませんがあちらで。 |
ミーア | ええ〜! |
キングT@KED@ | お願いします。 |
ミーア | は〜い、仕方ありませんわね。ではアスラン、また後ほど。 |
アスラン | ああ…はい…。 |
ハイネ | 仲いいんだな、けっこう。 |
アスラン | え?ぁぁいやぁそんなことは… |
ハイネ | いいじゃないの、仲いいってことはいいことよ?うん。 |
アスラン | はいまぁ… |
ハイネ | で、この三人と昨日の金髪の全部で四人か、ミネルバのパイロットは。 |
アスラン | ぇ?はい。 |
ハイネ | インパルス、ザクウォーリア、セイバー、そしてあいつがブレイズザクファントムかぁ。 |
ルナマリア&シン | ん? |
アスラン | はい。 |
ハイネ | で、お前フェイスだろ?艦長も。 |
アスラン | はぁ… |
ハイネ | 人数は少ないが戦力としては十分だよなぁ。なのに何で俺にそんな艦(ふね)に行けと言うかね、議長は。 |
ルナマリア&シン | え!? |
アスラン | ミネルバに乗られるんですか!? |
ハイネ | ま、そういうことだ。休暇明けから配属さ。 |
ルナマリア&シン | ぁぁ… |
ハイネ | 艦(ふね)の方には後で着任の挨拶に行くが、なんか面倒くさそうだよな、フェイスが三人っては。 |
アスラン | いえあの… |
ハイネ | ま、いいさ。現場はとにかく走るだけだ。立場の違う人間には見えてるものも違うってね。とにかくよろしくな。議長期待のミネルバだ。なんとか応えてみせようぜ。 |
アスラン | はい、宜しくお願いします。 |
ミーア | ではアスラン。 |
アスラン | はい、どうぞお気をつけて。 |
ミーア | キスくらいはするでしょ?普通。んー |
アスラン | いい加減にしろ! |
ミーア | ああ! |
アスラン | さ、遅れます。 |
ミーア | ええ〜! |
ルナマリア | さ、どうしよっかなぁ今日はこれから。 |
シン | ん?どうって? |
ルナマリア | 街に出たい気もするけど一人じゃ詰まんないしねー。レイにも悪いから艦(ふね)に戻ろっかなー。 |
アスラン | シンと行けばいいじゃないか。 |
ルナマリア | んー… |
アスラン | せっかくの休暇だ。のんびりしてくればいい。艦(ふね)には俺が戻るから気にしなくていいぞ。 |
ルナマリア | んー… |
シン | え?あ、でも… |
ルナマリア | そっか!隊長はもういいですもんねー。ラクス様とじ ゅ う ぶ ん ゆ っ く りされて。 |
アスラン | ぇ! |
シン | ん? |
ルナマリア | そうですよ、どうせならラクス様の護衛に就いて差し上げれば良かったのに。 |
アスラン | ルナマリア! |
ルナマリア | 隊長はフェイスですもん。そうされたって問題はないでしょ? |
アスラン | ちょっと待て!ルナマリア! |
ルナマリア | ふー |
シン | ? |
アスラン | 先に行ってくれ。 |
シン | あ、はい。 |
ルナマリア | 女でも叩きます? |
アスラン | はぁ…今朝のことは、俺にも落ち度があることだから言い訳はしたくないが。君は誤解しているし、それによってそういう態度を取られるのは困る。 |
ルナマリア | 誤解… |
アスラン | … |
ルナマリア | 誤解も何もないと思いますけど。分かりました。以後気をつけます。ラクス様がいらしている時は。 |
アスラン | いやだから… |
ルナマリア | 大丈夫です。お二人のことは私だってちゃんと理解してるつもりですから。 |
アスラン | はぁ… |
ディオキア住人男A | いやーしかし驚いたよ。プラントの議長が来てくれるとはよ。 |
ディオキア住人男B | ああ、なんか同じようにこの辺の街、少し回っていくんだって。ラクス・クラインも。 |
ディオキア住人男C | 前の戦争ん時は敵だ敵だって戦ってさ、それが今じゃこうだもんな。ほんと分からねえもんさ。 |
ディオキア住人女 | コーディネイターなんてやっぱりちょっとおっかない気もするけどさあ、あの乱暴者の連合軍に比べたら全然マシだよ。ちゃーんと紳士じゃないか。 |
タリア・グラディス | (ただの補充兵じゃないわよねえ、やっぱり。まったく。何を考えてるのかしら、あの人は。) |
ギルバート・デュランダル(回想) | しかし人というものは、それで儲かると解ると逆も考えるものさ。これも仕方のないことでね。 |
アスラン(回想) | 殺されたから殺して、殺したから殺されて、それでほんとに最後は平和になるのかと、以前言われたことがあります。 |
デュランダル(回想) | 人類の歴史にはずっとそう人々に叫び、常に産業として戦争を考え作ってきた者達がいるのだよ。 |
カガリ・ユラ・アスハ(回想) | そもそも何故必要なのだ!そんなものが今更!我々は誓ったはずだ!もう悲劇は繰り返さない!互いに手を取って歩む道を選ぶと! |
オーブ軍旗艦オペレータ(回想) | ザフト軍艦ミネルバに告ぐ。貴艦はオーブ連合首長国の領域に接近中である。我が国は貴艦の領域への侵入を認めない。 |
コニール(回想) | だから、絶対やっつけて欲しいんだ!あの砲台、今度こそ! |
デュランダル(回想) | 今度のこの戦争の裏にも間違いなく彼等ロゴスがいるだろう。彼等こそがあのブルーコスモスの母体でもあるのだからね。できることならそれを何とかしたいのだがね。私も。だがそれこそ、何より本当に難しいのだよ。 |
アイキャッチ(ラクス&キラ、月夜) |
ステラ | らーらら♪らーらら♪ |
シン | ん? |
ステラ | ららーらら♪らーらーらーらら♪ |
シン | ふふ。 |
ステラ | あー! |
シン | ん?え!?おい…まさか! ああ!嘘だろ!?落ちた!? |
ステラ | あ… |
シン | ああ…泳げないのかよ!ええい!えい、うわぁーーっく… |
ステラ | ぅぅぅぅ… |
シン&ステラ | ぷはー |
シン | くっそー…落ち着け… |
ステラ | ハァ…ハァ… |
シン | ハァ… |
シン | う…あ…ハァハァ… 死ぬ気がこの馬鹿! |
ステラ | はッ! |
シン | 泳げもしないのに!あんなとこ!何ボーッとして…? |
ステラ | ぁぁ…いや…ぅぅ… |
シン | あ… |
ステラ | 死ぬのは…嫌… |
シン | あ…ぁ… |
ステラ | イヤぁぁ!! |
シン | え、おいちょっと待て!一体何! |
ステラ | 嫌!う…死ぬの嫌!怖い!ハァハァ… |
シン | いやだから待てって!だったら行くなって! |
ステラ | 死ぬの!誰かが死ぬの!きゃー |
シン | (この子…) |
ステラ | 駄目よ…それは駄目…ぁぁ…怖い…死ぬのが怖い! |
シン | ああ、分かった!大丈夫だ!君は死なない! |
ステラ | !! |
シン | 大丈夫だ!俺がちゃんと、俺がちゃんと守るから! |
ステラ | は……うぅぅぅ… |
シン | ごめんな、俺が悪かった。ほんとごめん。もう大丈夫だから、ね? |
ステラ | うぅぅ… |
シン | 大丈夫。もう大丈夫だから。君のことはちゃんと、俺がちゃんと守るから。ぁ… |
ステラ | ぁ… |
シン | … |
ステラ | まもる? |
シン | うん。だからもう大丈夫だから。君は死なないよ、絶対に。 |
ステラ | … |
シン | ぁ… |
ステラ | 守る。 |
シン | うん、守る。 |
挿入歌(深海の孤独) |
ステラ | 大丈夫?寒くない?あ、岩で切っちゃったのかな?痛い? |
シン | へ? |
ステラ | (でもどうすりゃいいんだ?この子泳げないし、後で何言われるか分かんないけど、まいいか。) |
マリク・ヤードバーズ | あ? |
シン | 君は、この街の子?名前は?分かる? |
ステラ | 名前…ステラ。街…知らない。 |
シン | じゃあいつもは誰と一緒にいるの?お父さん?お母さん? |
ステラ | 一緒はネオ、スティング、アウル。お父さん、お母さん知らない。 |
シン | そっか。きっと君も怖い目に遭ったんだね。 |
ステラ | 怖い目? |
シン | ああごめん!今は大丈夫だよ。僕が、うーんと俺がちゃんとここにいて守るから。 |
ステラ | ステラを守る。死なない? |
シン | うん、大丈夫。死なないよ。 |
ステラ | … |
シン | ああ、俺シン。シン・アスカって言うの。分かる? |
ステラ | シン? |
シン | そう、シン。覚えられる? |
ステラ | シン。 |
シン | ん? あ!いぃ…あ゛…あ゛… |
ステラ | はい。 |
シン | ん?俺に?ぁ…くれるの?ありがとう。 |
シン | あ… |
アスラン | 休暇中にエマージェンシーとはやる時はほんと派手にやってくれる奴だな、君は。 |
シン | 隊長! |
アスラン | なんでこんなところで遭難するんだ! |
シン | 別に遭難したわけじゃないですよー。ただちょっと…おあ… |
アスラン | ん? |
シン | この子が崖から海に落ちちゃって、助けてここに上がったはいいけど動けなくなっちゃって。 |
アスラン | ディオキアの街の子か? |
シン | えいえ、それがちょっとはっきりしなくて。 |
アスラン | え? |
シン | 多分戦争で親とか亡くして…。だいぶ怖い目に遭ったんじゃないかと。 |
アスラン | そうか…。名前は? |
シン | ステラです。 |
アスラン | 家は?分かるのか? |
シン | いえ、それが… |
アスラン | 名前しか分からないとなると、基地に連れて行ってそこで身元を調べてもらうしかないなぁ。 |
スティング・オークレー | ステラー! |
アウル・ニーダ | おーい!ステラー!どこだー!この馬鹿ー! |
ステラ | は! |
シン | あれだ! |
アスラン | 止めろ。 |
ステラ | スティーング! |
アウル | あ? |
スティング | ステラ? |
アウル | ってあれザフトのジープじゃんか。 |
スティング | ステラ! |
ステラ | スティング! |
アウル | おいおい、赤服だぜ。 |
スティング | し! |
ステラ | ハァハァ |
スティング | どうしたんだお前、一体。 |
シン | 海に落ちたんです。俺ちょうど傍にいて。でも良かった。この人のこといろいろ分かんなくって、どうしようかと思ってたんです。 |
スティング | そうですか。それはすみませんでした。ありがとうございます。 |
アスラン | ん?……ん… では。 |
スティング | ザフトの方々には本当にいろいろとお世話になって。 |
ステラ | シン…行っちゃうの? |
シン | ぇあーごめんね。 |
ステラ | ぁ… |
シン | でもほらお兄さん達来たろ?だからもう大丈夫だろ? |
ステラ | うん… |
シン | あえっと…ぁほら!また会えるからきっと!ね? |
ステラ | え? |
アスラン | 行くぞシン。いいか? |
シン | ああ、はい。 |
ステラ | ぁぁ… |
シン | ごめんね、ステラ!でもきっと、ほんと、また会えるから! |
ステラ | シン… |
シン | ってか会いに行く! |
ステラ | …シン。 |
アウル | いやー参った参った。マージ驚いたぜもう。 |
スティング | ほんと。ステラ!おい行くぞ! |
ステラ | シン…ステラ守るって… |
スティング | ステラ! |
ED(Life Goes On) |
-+-次回予告-+- 戦えば勝敗は決する。だがそれは終わりを意味しない。 反抗を狙う地球軍に新たに加わるのはオーブ。 戦わねばならぬのか。かつてよく知るあの国と。 が、苦渋の戦場に舞い降りるもう一つの力は。 次回、機動戦士ガンダムSEED DESTINY、「蒼天の剣」 混迷の戦火、撃ち抜け!フリーダム! |