機動戦士ガンダムSEED

第12話「フレイの選択」

-+-index -+- next -+- prev -+- home -+-

ラクス残念ですわねぇ。せっかくお会いできたのに…もうお別れなんて…
アスランプラントでは、皆心配しています。
ラクスクルーゼ隊長にも、いろいろお世話をかけました。
クルーゼ御身柄は、ラコーニが責任を持ってお送りするとのことです。
ラクスヴェサリウスは、追悼式典には戻られますの?
クルーゼさぁ…それは分かりませんが…
ラクス戦果も重要なことでしょうが、犠牲になる者のこともどうか、お忘れ無きよう。
クルーゼ…肝に銘じましょう。
ラクス何と戦わねばならないのか…戦争は難しいですわねぇ…
アスラン…ぁ…ぁ…
ラクスでは、またお逢いできる時を、楽しみにしておりますわ。

クルーゼ何と戦わねば、か…。イザークのことは聞いたかな?
アスランあ…はい…。
クルーゼストライク…。討たねば次に討たれるのは君かもしれんぞ?
アスランぅっ……んっ…

OP(INVOKE)

マリュー180度回頭。減速。更に20%、相対速度合わせ。
避難民一同あぁー…おぉー。

ノイマンしかし、いいんですかねぇ。メネラオスの横っ面になんか着けて…
マリューハルバートン提督が、艦をよく御覧になりたいんでしょう。後ほど、自らも御出になるということだし。閣下こそ、この艦と、Gの開発計画の一番の推進者でしたらかね。

カズイ民間人はこの後、メネラオスに移って、そこでシャトルに乗り換えだってさ。あ!でも俺達どうなるんだろ…?
ミリアリア降りられるに決まってるでしょう?こんなの着てたって、私達民間人だもの。
フレイ

マリュー少しお願いね。
ナタル艦長!

ナタルストライクのこと、どうされるおつもりですか?
マリュー…どうって…どういうこと?
ナタルあの性能だからこそ、彼が乗ったからこそ、我々はここまで来れたのだということは、この艦の誰もが分かっていることです。
マリュー
ナタル…彼も降ろすのですか?
マリュー
ナタル艦長!
マリュー貴方の言いたいことは分かるわ…ナタル。でも、キラ君は軍の人間ではないわ。
ナタルですが、彼の力は貴重です!それをみすみす…!
マリュー力があろうと、私達には志願を強制することはできないでしょ?
ナタル…うぅ………
マリュー……

キラ艦隊と合流したってのに!
フラガうわぁぁ!
キラなんでこんな急がなきゃならないんです?
フラガ不安なんだよ!壊れたままだと…
マードック第8艦隊っつったって、パイロットはひよっこ揃いさ!なんかあった時には、やっぱ大尉が出れねぇとな。
キラそれより、ストライクは?ほんとにあのままでいいんですか?
フラガえ?…んー分かっちゃいるんだけどねぇ…わざわざ元に戻してスペック下げるっつーのも…なんかこう…
マリュー出来れば…
フラガ&マードック&キラあ?
マリューあのまま誰かが、って思っちゃいますわよね。
キラ艦長…!?
フラガあらら、こんなところへ。
マリューごめんなさいね。ちょっと、キラ君と話したくて…
キラえ!?
マリュー…そんな疑うような顔しないでぇ。ま…無理もないとは思うけど…
キラ…はぁ…

マリュー私自身、余裕が無て、貴方とゆっくり話す機会を作れなかったから。
…その…一度、ちゃんとお礼を言いたかったの。
キラえ?
マリュー貴方には本当に大変な思いをさせて、ほんと、ここまでありがとう。
キラぇ…ぁ…
マリューいろいろ無理言って、頑張ってもらって…感謝してるわ。
キラ…ぁいや、そんな…艦長…
マリュー口には出さないかもしれないけど、みんな貴方には感謝してるのよ?
キラぁぁ…
マリューこんな状況だから、地球に降りても大変かと思うけど…頑張って!
キラ&マリュー[握手]
マリューうふ。

ハルバートンん?おぉーー!
いやぁ、ヘリオポリス崩壊の知らせを受けた時は、もう駄目かと思ったぞ。それがここで、君達と会えるとは…。
マリューありがとうございます!お久しぶりです、閣下!
ハルバートン先も戦闘中との報告を受けて、気を揉んだ。大丈夫か!?
ナタルナタル・バジルールであります!
フラガ第7機動艦隊、ムウ・ラ・フラガであります。
ハルバートンおおー、君が居てくれて幸いだったぁ。
フラガいえ、さして役にも立ちませんで…
ハルバートンああー、そして彼らが…
マリューはい、艦を手伝ってくれました、ヘリオポリスの学生達です。
ナタルうわぁ…
ハルバートン君達の御家族の消息も確認してきたぞ。皆さん、御無事だ!
カトーゼミの面々あーよかったぁ。
ハルバートンとんでもない状況の中、よく頑張ってくれたなぁ。私からも礼を言う。
ホフマン閣下、お時間があまり…
ハルバートンうむ。後でまた君達ともゆっくりと話がしたいものだなぁ。
キラ…ぁぁ…

アデスツィーグラーとガモフ、合流しました。
クルーゼ発見されてはいないな?
アデス艦隊は、だいぶ降りていますからねぇ…
クルーゼ月本部へ向かうものと思っていたが…奴等足つきをそのまま地球に降ろすつもりとはな。
アデス降下目標はアラスカですかー…
クルーゼなんとかこっちの庭に居るうちに沈めたいものだが…どうかな?
アデスツィーグラーにジンが6機、こちらにイージスを含めて5機、ガモフも、バスターとブリッツは出られますから。
クルーゼ知将ハルバートン…そろそろ退場してもらおうか…

ホフマンしかしまぁ…この艦一つとG1機のために、ヘリオポリスを崩壊させ、アルテミスを壊滅させるとはなぁ…
マリュー
ハルバートンだが、彼女らがストライクとこの艦だけでも守ったことは、いずれ必ず、我ら地球軍の利となる。
ホフマンアラスカは、そうは思ってないようですが…
ハルバートンふん!奴等に宇宙での戦いの何が分かる!ラミアス大尉は私の意志を理解してくれていたのだ。問題にせねばならぬことは、何もない。
マリュー…閣下…
ホフマンこのコーディネイターの子供の件は…これも不問ですかな…?
マリューキラ・ヤマトは、友人達を守りたい。ただその一心でストライクに乗ってくれたのです。我々は彼の力なくば、ここまで来ることは出来なかったでしょう。ですが…成り行きとはいえ、自分の同胞達と戦わねばならなくなったことに、非常に苦しんでいました。
ナタル…っんー…
マリュー誠実で優しい子です。彼には、信頼で答えるべき、と私は考えます。
ホフマンしかし…このまま解放しては…
ナタル僭越ですが、私はホフマン大佐と同じ考えです。
マリュー&フラガえぇ…?
ナタル彼の能力は、目を見張るものがあります。Gの機密を知り尽くした彼を、このまま降ろしては…
ハルバートンふん!既にザフトに4機渡っているのだ。今更機密もない。
ナタルし、しかし!彼の力は貴重です!出来れば、このまま我が軍の力とすべきだと…私は…
ホフマンほぉ…
マリューだが、ラミアス大尉の話だと、本人にその話はなさそうだが?
ナタル彼の両親はナチュラルで、ヘリオポリス崩壊後に脱出し、今は地球に居ます。それを軍が保護すれば…ぁ!
ハルバートンふざけたことを言うな!そんな兵がなんの役に立つ!
ナタル…申し訳ありません!
ホフマン
ナタル過去のことなどもういい!問題はこれからだ!
マリューえ?
ハルバートンこの後、アークエンジェルは、現状の人員編成のまま、アラスカ本部に降りてもらわねばならん。
ナタル&マリュー&フラガぇー?

避難民[ガヤガヤ]
キラ

マードックスカイグラスパー2機?おいおい…大気圏用の機体じゃねぇかよ!

アイキャッチ

ホフマン補充要員を送った先遣隊も沈み、今の我々にはもう、アークエンジェルに割ける人員はないのだ…。
マリュー…ぁぁ…。
ハルバートンだが、ヘリオポリスが崩壊してしまった今、アークエンジェルとGは、その全てのデータを持って、なんとしてもアラスカへ降りねばならん。
マリューし、しかし…我々は…
ハルバートンあれの開発を軌道に乗せねばならん!ザフトは次々と新しい機体を投入してくるのだぞ?
マリュー&フラガ……
ハルバートンなのに、利権絡みで役にも立たんことばかりに予算を注ぎ込むバカな連中は、戦場でどれほどの兵が死んでいるかを、数字でしか知らん!
マリュー分かりました。閣下のお心、しかとアラスカへ届けます!
フラガアーマー乗りの生き残りとしては、お断りできませんな。
ハルバートン頼む…。

避難民[ガヤガヤ]
トール除隊許可証?
ミリアリア私達…軍人だったの?
カズイ第8艦隊、アークエンジェル所属…
ナタルキラ・ヤマトは?
サイ&カズイ&フレイ&トール&ミリアリアぁっ…?
ナタルまぁいい。後で渡してやれ。
ホフマン例え非常事態でも、民間人が戦闘行為を行えば、それは犯罪となる。
サイ&カズイ&トール&ミリアリアええー!?
ホフマンそれを回避するための措置として、日付を遡り、君達はあの日以前に、志願兵として入隊したこととしたのだ。なくすなよ。
サイ&カズイ&トール&ミリアリアはぁ…
ホフマン尚、軍務中に知り得た情報は、例え除隊後といえ…
フレイあの……
ナタル君は戦っていないだろ?彼らと同じ措置は執られていないぞ。
フレイいえ…そうではなくて……私…軍に志願したいんですけど!
サイ&カズイ&トール&ミリアリアええ!?
サイ…フレイ!?

ハルバートン降りるとなったら、名残惜しいのかねぇ?
キラあ!?
ハルバートンキラ・ヤマト君だな?報告書で見ているんでね。
キラ…はい…
ハルバートンしかし、改めて驚かされるよ。君達コーディネイターの力というものには。
キラ
ハルバートンザフトのモビルスーツに、せめて対抗せんと造ったものだというのに、君達が扱うと、とんでもないスーパーウェポンになってしまうようだ。
キラそんなことは…
ハルバートン君の御両親は、ナチュラルだそうだが?
キラえ!…あ…はい。
ハルバートンどんな夢を託して、君をコーディネイターとしたのか…
キラ…ぁぁ!
ハルバートン何にせよ、早く終わらせたいものだな、こんな戦争は!
下士官閣下!メネラオスから、至急お戻りいただきたいと。
ハルバートンやれやれ…君達とゆっくり話す間もないわ!
キラあぁ…。
ハルバートンここまで、アークエンジェルとストライクを守ってもらって感謝している。良い時代が来るまで、死ぬなよ!
キラ…あの!
ハルバートンん?
キラあ…あの…アークエンジェル…ラミアス大尉達は…これから…?
ハルバートンアークエンジェルはこのまま地球に降りる。彼女らはまた戦場だ!
キラあぁ…その…
ハルバートン…君が何を悩むのかは分かる。確かに魅力だ…君の力は。…軍にはな。
キラあ…。
ハルバートンだが、君が居れば勝てるということでもない。戦争はな、うぬぼれるな!
キラ…でも…出来るだけの力があるなら、出来ることをしろと…!
下士官閣下…!
ハルバートンその意志があるならだ。意志のない者に、何もやり抜くことは出来んよ!
キラあ…ぁ…。

ナタル何をバカな…
フレイふざけた気持ちで言ってるんじゃありません。父が討たれてから…私…いろいろと考えました。
ホフマン…ぁっ!では君が…あの…アルスター事務次官の?
フレイはい…フレイ・アルスターです。…父が討たれた時はショックで…もうこんなのは嫌だ…こんなところに居たくないと…そんな思いばかりでした。でも艦隊と合流して、やっと地球に降りられると思った時、何かとてもおかしい気がしたんだです。
ナタルおかしい?
フレイこれでもう安心でしょうか?これでもう平和でしょうか?…そんなこと全然ない!世界は依然として戦争のままなんです。私…自分は中立の国に居て…全然気付いていなかっただけなんです。父は…戦争を終わらそうと必死で働いていたのに…本当の平和が…本当の安心が…戦うことによってしか守れないのなら…私も…父の遺志を継いで戦いたいと……私の力など…なんの役にも立たないのかもしれませんが…うっうっ……
サイフレイ…

キラ…ぁぁ…

フレイ[嗚咽]
サイ世界は依然として戦争のままか…
トール&ミリアリア
カズイ

キラ
避難民[ガヤガヤ]
エルあ!
エルママこれ!エルちゃん?
エルえへ…。
キラあっ…
エル今まで、守ってくれてありがと。
キラあぁ!

トールサイ!
サイフレイの言ったことは、俺も感じてたことだ。それに…彼女だけおいていくなんて、出来ないしさ…
ミリアリアトール!?
トールアークエンジェル…人手不足だしな。この後落とされちゃったら、なんか…やっぱやだしよ。

キラありがとう。…

トールミリィ…!
ミリアリアトールが残るんなら…私も…。
カズイみんな残るってのに…俺だけじゃな…
トールバカ…。
サイお前こそ。
トールお前だよ。
サイあそっか…
カズイ&サイ&トール&ミリアリアはっはっはっは。
トール…あっ…
あいつは降りるよな。きっと…。

ヴェサリウスオペレータモビルスーツ、発進は3分後、各機、システムチェック!
アスラン……

ガモフオペレータ全隔壁閉鎖。各艦員は、至急持ち場に就け!繰り返す!全隔壁閉鎖。各艦員は、至急持ち場に就け!
兵士あぁ…駄目ですよぉ!
イザーク五月蠅い!離せ!…うぅ……

避難民[ガヤガヤ]
トールキラ!
キラあ!
なに!みんな居ないから…
トールこれー持ってけって。除隊許可証。
キラえ?
サイ俺達さ、残ることにしたからさ。
トールアークエンジェル、軍にさ。
キラ!!

メネラオスオペレータナスカ級1、ローラシア級2、グリーン18、距離500。((?))予測、15分後です。
ホフマンこちらへ向かってきているのか?
ハルバートンくっそー、こんな時に!

マリュー搬入中止、ベイ閉鎖。メネラオスのランチは?
パルまだです!
マリュー急がせて!総員!第一戦闘配備!

キラ…残るって…どういう…
カズイフレイ、軍に志願したんだ。
キラええ!
カズイそれで…俺達も…
カトーゼミの面々ああ!?
パル総員、第一戦闘配備!繰り返す!総員、第一戦闘配備!
下士官おーい、そこ!出すぞ!
トールあ!待って下さい!こいつ…
キラ
トールこれも運命だ。じゃあな…お前は無事に地球に降りろ。
キラ…ぁぁ…
サイ生きてろよ!
カズイ何かあっても、ザフトには、入んないでくれよな。
キラ……

アスランアスラン・ザラ、出る!

ガモフオペレータよせ!イザーク!お前はまだ…!
イザーク五月蠅い!さっさと誘導しろ!
(ストライクめ…アサルトシュラウドが貴様に屈辱を晴らす!)

下士官おーい、乗るなら早くしろ!
整備員フラガ大尉はゼロで出るんだよ!大丈夫だ!終わってる!
キラ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…
エル(回想)今まで、守ってくれてありがと…
マリュー(回想)こんな状況だから、地球に降りても大変かと思うけど…頑張って…
フラガ(回想)君は、出来るだけの力を持っているんだろ?なら、出来ることをやれよ…
キラ…ハァ…ハァ…ハァッ…
…ぅぅ…うぅっ!…行って下さい…

ED(あんなに一緒だったのに)

-+-次回予告-+-
その手に託されたそれぞれの想い。決断の一瞬は、キラに何を捨てさせ、何を選び取らせたのか。
再び強襲する、クルーゼ隊の前に立つキラに出来るのは、守ることか、それとも憎むことなのか?
向き合う敵の想いは図れず、砲火は、再び悲劇と悪夢を呼ぶ。
次回、機動戦士ガンダムSEED、「宇宙に降る星」
切り裂く大気を、突き抜けろ!ガンダム!

-+-index -+- next -+- prev -+- home -+-